1985-04-12 第102回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
特に、最近は着物の表地の輸入が急増し、絹白生地産地の京都丹後地方などの機業地に大きな打撃を与え、生糸消費量の減退を招いています。 さらに、養蚕農家の経営を圧迫しているのは、価格安定の役割を果たすべき事業団が過剰在庫を理由に事実上その役割を放棄し、生糸市価低迷に拍車をかけていることです。
特に、最近は着物の表地の輸入が急増し、絹白生地産地の京都丹後地方などの機業地に大きな打撃を与え、生糸消費量の減退を招いています。 さらに、養蚕農家の経営を圧迫しているのは、価格安定の役割を果たすべき事業団が過剰在庫を理由に事実上その役割を放棄し、生糸市価低迷に拍車をかけていることです。
すなわち、製糸業界では昨年十一月から二五%の不況生産カルテルに加え、本年二月には二五%の設備廃棄あるいは全国の機業地における操短の繰り返し、さらに農水省は五十九生糸年度の産繭量について三〇%の減産を計画するなどの状況にあります。にもかかわらず、蚕糸砂糖類価格安定事業団の生糸在庫は十七万五千俵を突破し、うち輸入糸が六〇%を超えております。
○政府委員(小島和義君) 私どものところには、生糸の需要者側からは、大変機業地も輸入の織物等に押されて苦しい状況にありますので、基準糸価についてできれば引き下げてもらいたいという要望が寄せられております。
具体的に申し上げますと、これは新潟県内は、次官も御承知のように、十日町、五泉あるいは見附、栃尾等の大機業地があるわけですけれども、県内繊維産地における昭和五十四年一月から十二月、暦年ですが、この生産動向が、全体としては徐々に活況を取り戻しつつありますけれども、織物業の全産地合計の年間生産額では、円相場高騰前の昭和五十一年の水準に近いところまで回復をいたしております。
○吉田正雄君 いま国内の機業地、繊維産地では、いま言ったように輸入制限をより強化をすべきだという声が非常に強いわけですね。ところが一方、また日本繊維輸入組合というのがありまして、余り強化をしてもらっては困ると、自由主義経済という立場から余り強化をすると、逆に今度はガットとの関係でしっぺ返しを受けるようなことになるんじゃないかというふうなことを言われているわけですね。
ここは、ちりめんの生産地で昔から有名なところですが、この丹後の機業地をめぐる幾つかの問題についてお聞きをしたいと思います。 絹の生産地として、また白生地の分野としては全国的に有数な産地ですが、最近では西陣の出機として先染めの分野でも大きな役割りを果たすようになってきているわけです。
したがいまして、その関連におきましては一応信用不安はおさまったものと了解をいたしておるわけでございますか、なお、円高というふうなことは北陸の機業地に非常に甚大な影響を及ぼす問題でございますので、今後とも私どもといたしましては全般にわたりまして、繊維産業につきましてはある意味では、何か起こりますと、その波及というものが非常に恐れられる状態でございますので、全般の状態を厳重に監視しながら、事態が危ないというふうな
私たちが田舎に帰りまして一つの機業地なら機業地を回ります。本当はもう構造的にある程度の数を設備廃棄をせざるを得ないわけです。ところが直ちにその人たちが行くところがなくなる。何か人を雇う企業を探してきてくれということを懇々と言われるわけです。ところが、これだけ先行きの見えないときに、お互いにぜい肉を減らすところに最大の努力を払うのも、また企業としては当然のことであります。
皆さんも御承知のように、絹織物におけるわが国の最大の産地である、丹後ちりめんの産地である丹後機業地というものが非常な不況に陥っているわけでございます。丹後織物と言われる丹後機業は、遠くは奈良時代に手機で始まったわけですが、それ以来幕末においては二千五百台あるというぐらいに非常に古い歴史を持っている、民族衣装を生産してきたわけであります。
いま、ソウルにおいて二国間協定が進められているわけでありますが、この点については政府においていま言った国内の状況を十分勘案をして、わが国の機業地の関係者がひとしくこれを注目をしているわけでありますから、本当にわが国の機業者の立場に立って、ひとつ十分な交渉をしてほしいという激励をまず申し上げるわけですが、内容的に言って、先ほど申しましたように十五万俵の三分の一、三分の一、三分の一というものを、できるだけ
以下、八十万、百万というように、ほとんど中堅もしくは小零細な機屋、機業地は月額百万とか、こういう赤字をいま抱え込んで、これでは金を借りようにも借りられない。それから、いまある借金を不況資金で返済を非常に迫られている。だから何としても猶予してほしいという切実な声があるわけですね。 私は、弾力的に個々に対処しましょうというようなことではだめですね。
これはあちこち参りましたが、小松という機業地が金沢のすぐそばにありますけれども、ここでいろいろ統計資料等を取り寄せてヒヤリングもしたわけですが、ここでの繊維産業の現状、これは六月時点での前年対比ですが、織物全体で生産量が六四%、販売額が六〇%、撚糸が生産が六四%、販売が五五%、ネーム織り、これが生産が六六、販売が五二、ニットが生産が七五、販売が五二、このようにいたしまして、六月時点で見てみますと大体前年度同月対比
あるいはこの繊維、そういうようなものの企業を見ると、はるかに大規模企業になり、設備は近代化され、合理化されていて、イギリスがマンチェスターの百年前の夢をむさぼっている間に日本に追い越されてしまったんだと、もう競争にならないんだということを大学で講義しているだけじゃなく——実際上は、新聞はただ日本のこの進出に対して恐怖感だけあおっていった状態ですが、入ってみてわれわれが驚いたのは、全くわれわれの両毛地帯の機業地
ごく最近にそういった具体的な事例で集中的に出ておりますのは、主として中小企業のいわゆる繊維の機業地関係が多いようでございます。こういった向きでは、すでに週二日あるいは三日の操業短縮を実施いたしておりまして、その間に、私どもの承知いたしておりますところでは、おおむね一〇〇%の賃金を保障しながら休業さしておるというような状態のように聞いております。
実は先般も繊維関係の労働組合の幹部の方がお見えになりまして、特に中小企業の多い機業地等でそういった事態が発生しそうな形勢にある、その問題につきましては、できるだけ失業をさせない、むしろ逆に企業にかかえ込ませるための方策はないかという御相談を受けたわけでございます。
それから生糸は、輸入業者百四十社、機業地三十三産地から、輸入予定数量、それから消費見込み量等について報告を聴取いたしております。 なお、丸太、製材、合板がございますが、製材会社は百五十社、合板は百八十社の流通在庫量につき、毎月報告を聴取いたしております。 以上でございます。
そういたしますと、需給のギャップが若干生じておるし、これからもまた需給はきついんではないかというようなことがございまして、そういうようなことから、生糸の需要者である機業地等での生糸の買い込みというようなことも、かなり活発に行なわれたのではないかというふうに見ております。まあ、そういったことが背景になりまして、ことしの三月に非常に急騰したのではないか。
日本の生糸の五割を使用しておりまする西陣とか、あるいは丹後の機業地では操短に追い込まれておる状況でございます。しかしながら一方、生糸は四十七年におきましては、前年よりも二五%の供給増になっておりまして、十万俵の供給がふえておるのであります。
○玉置分科員 この間見てまいりましたところが、若干——公で言うのがいいのかどうか知りませんけれども、機業地でございますので、いまだに二交代制になっております。したがって、それにつれて子供さんが連れられていく。
私どものほうへ、全国の伝統的な機業地からかなりいろいろな陳情が来ている。 特徴的なことを一、二申しますと、数字なんかあげませんけれども、たとえば大島、鹿児島ですな。大島つむぎをやっている奄美などでは、工業組合が生糸を全体で仕入れて、これを撚糸工場で撚糸にして、その窓口で機業家には売り渡すことになっているようです。そして、その生糸を買うために並んでいる。業者の行列ができる。
私自身も新潟県の出身でございまして、石川、福井、新潟というところ、今度日米繊維交渉などの対象としては三大機業地の一つであるということで、大手メーカーからの下請をやっておったり、系列化が進んでおったり、この事情は比較的よく承知しておるわけでございますが、やはりどんな場合でも国際競争力に耐えるということのために構造改善を行なうということは、これはもう当然でございますが、それだけではなく、やはり元請と下請
そういう意味で、いま、機業地にはそれなりの理由もありましたし、また、当初企図した期間内に構造改善事業が行なえなかった理由は、るる申し述べておるような面もございますが、しかし、やっぱりこれは一日も早く構造改善事業を完成をして国際経済の波濤にも耐えなければなりませんし、また、繊維企業が新しい国際的な情勢に対応できるような体質ができなければならないわけでありますので、この二年間でできなかったらまた延ばすのかということではなく
○松尾(信)委員 輸入にしても輸出にしても、軽工業関係の雑貨または繊維関係というものが影響を受けていくわけでありますけれども、すでに日米繊維の問題で長い間、石川とか福井の機業地は非常に困っております。そこへこの特恵ということになってくるわけでありまするので、ますますその影響は深刻になっていくのじゃないかと思います。